老師《らおしー》の玉手箱

先生方が玉手箱の中にしまっておきたいような大事な思い出話をしよう!という老師《らおしー》の玉手箱。

バレンタインどころではない「3000万の余った男」?

 

2月14日はバレンタインデー。今年も様々なドラマがあったり(なかったり)したことと思います。クリスマス、お正月、節分の恵方巻き、そしてバレンタイン。よく考えるとわずか2か月足らずの間に大きなイベントが4つも続きます。日本人がいくらお祭り好きとはいえ、ちょっと慌ただしすぎませんか?

中国でも最近バレンタインデーが一大イベントになっています。バレンタインデーを中国語では「情人節」いい、なにやら意味深な雰囲気がしますが、そう思うのは日本人。中国語で「情人」=恋人、恋人の記念日という健全な(?)意味です。そういえば中国語では夫や妻を「愛人」というと習って驚いた経験をお持ちの方もいるのでは。日本語と中国語、同じように漢字を使うとはいえあなどれません。

 


昨年の日めくりカレンダー。2月14日には「情人節」と書いてあります。

 

 

中国のバレンタインデーは日本と違い男性が女性に花束やプレゼントを贈る習慣(こちらの方が本来のバレンタインデーに近いそうですが)なので、男性にとっては気苦労が多いのではないかと拝察しますが、30年後の中国人男性はもっととんでもなく厳しい事態に直面することが人民日報の記事で紹介されています。

記事の題は、「中国未来30年 有3000万『剰男』」(30年後の中国は3000万の余った男をかかえる)。
「剰男(余った男)」とはなんでしょうか。これは「婚期を逃した男性」「結婚できない男性」を言います。女性の場合は「剰女」。なかなか強烈な表現です。

記事では、中国は男尊女卑の観念が根強いため、胎児の性別診断技術の発達しおなかの赤ちゃんの性別がわかるようになると、子どもが女子とわかった夫婦が中絶を選ぶことが少なくない、とくに農村でその傾向が強い。そのため1980年代中盤以降男女の出生比率のバランスが崩れ、男性の割合がだんだん増えてきているという専門家の意見を取り上げています。
さらにこの専門家は、この状態が続くと「結婚できない男性」「一人ぼっちの男性」危機という深刻な社会問題につながると警告しています。統計によると35歳から59歳の未婚男性は2020年に1,500万、2050年に3,000万に上ると予測されるというのです。

2050年に35歳から59歳ということは、現在2歳から26歳くらいの男性ということになりますが、手元の中国統計データを見ると、たしかにこの世代の男性の合計人数は女性より約3,000万人多くなっています。1980年代後半というと1970年代末から実施された一人っ子政策が本格化してきた時代に当たります。

 


 

 

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