老師《らおしー》の玉手箱

先生方が玉手箱の中にしまっておきたいような大事な思い出話をしよう!という老師《らおしー》の玉手箱。

「お正月 」

 

新年好!
あけましておめでとうございます。

本年も静岡中国語講座および「老師の玉手箱」をよろしくお願いいたします。

今日は1月9日、お正月気分もすっかり醒め、学校やお仕事に張り切っていらっしゃることと思います。

新年第1回の玉手箱は年賀状とカレンダーのお話しから始めたいと思います。

 

 

 

 

中国に帰国した元講師の先生からいただいた年賀状です。
これでもかというほどめでたい言葉が並んでいます。

文字の部分を拡大してみます。
まん中に大きな文字で「事事如意」(すべてが思うがまま)
まわりの小さい字は

「年年順心走紅運」(毎年思うがままになり、幸運に出会う)

「事事如意迎吉祥」(すべてが思うがままになり、めでたいことがくる)

「紅紅火火万事順」(すべてがさかんで万事順調)

「連連好運幸福来」(幸運が続き幸せが来る)

 

 

見事におめでたいことばが続いています。

 さて、この年賀状はよく見ると「柿」がたくさん書いてあります。最初手に取った時には気に留めませんでしたが、よく考えるとなにか意味あり気です。この柿にはなにか特別な意味があるのでしょうか?

 ちょっと調べてみました。やはりあります!
去年ご講演いただいた上野惠司先生が「柿」の秘密を解説してくださっている文章がありました。
ヒントはまん中に大きく書いてある「事事如意」(すべてが思うがまま)です。
「事shi」と「柿shi」は中国語では同じ発音です。「柿柿」(たくさんの柿)という言葉は、容易に「事事如意」という言葉を連想させるおめでたい言葉、というわけです。まあ一種の言葉遊びというかダジャレですね。

 

こちらはベトナムの先生からいただいた年賀状です。
ずいぶん派手な絵柄ですね。

「果物」「花」「花火」・・・右下には「ヒツジ」もいます。ベトナムにも日本と同じ「12支」があるんですね。

 

スイカのような果物には漢字で「福」と書いた紙が貼ってあります。この果物や花にはさきほどの柿と同じように何か特別な意味がありそうですが、残念ながらこちらはよくわかりません。ご存知の方はご教示ください。

 

 

 

中国とベトナムの年賀状をご紹介いたしましたが、みなさんもご存じのとおりこれらの国では「お正月」はお祝いしません。中国では1月1日から1月3日まで学校や会社がお休みになりますが、特別な行事はありません。
これらの国では旧暦のお正月「春節」(ベトナムでは「テト」というそうです)を盛大にお祝いします。

今年2015年の元旦は「旧暦11月11日」です。今日1月9日は旧暦ではまだ11月19日なのです!
今年(来年?)の「春節」=旧暦1月1日は来月2月19日になり、立春(2月4日)が新年より先になる「年内立春」の年ということになります(以前ちょっとご紹介いたしました)。

中国やベトナムの人たちにとっては、これから「過年(年越し)」のにぎやかな時期を迎えることになります。

 

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