老師《らおしー》の玉手箱

先生方が玉手箱の中にしまっておきたいような大事な思い出話をしよう!という老師《らおしー》の玉手箱。

春節(旧正月)の過ごし方

新年好!
あけましておめでとうございます。

1月31日、いよいよ春節(旧正月)を迎えました。今回の玉手箱は旧正月特別版として内容たっぷりでお届けします。

まず、前回ご紹介した男子留学生の作文の日本語訳。

もうすぐ春節だ。僕のふるさと遼寧省はもっともにぎやかな時節となる。皆は年越し用品を準備したり大掃除をしたりして、祭日の到来を迎える。

毎年この時期に街を歩くと、人々は皆お祝いを喜ぶ笑顔に溢れ、手には大小の荷物を提げている。言うまでもなく新年の贈り物を買うのである。デパートもうんざりするほど人がいっぱいだ。多くは子供に新しい服を買う。中国では、とりわけ子供は新しい服で年越しをする。新しい年の始まりはすべて真新しいものと気持ちの表れで、これも習慣の一つだ。

春節前の大みそかの夜。もうすぐ「春節晩会」が始まる。手品、漫才、歌など、あらゆる演目がある。家では家族総出で餃子作りに追われている。餃子は長い歴史を持つ庶民の軽食で、みんな大好きだ。「美味は餃子に過ぎるものなし」という俗語もある。大みそかに皆は一般的に水餃子を食べる。そういえば日本では餃子をお湯でゆでて食べるのをあまり見ないので、「おかしい」と思われるかもしれない。でも、水餃子は大変おいしいので機会があったらご賞味いただきたい。餃子を食べる前はさらに花火を上げ、爆竹を鳴らして新しい年を迎える。それは夜12時まで続き、(時報の)鐘の音が新しい一年の始まりを告げると、子供たちは祖父や祖母のお年玉を待ちわびる。でも僕が小さい頃お年玉をもらうと、母は必ず「お母さんが代わりに貯金してあげる」という理由で持っていってしまった。今に至るまで僕は自分のお年玉がどうなったのかわからない。母は僕に無駄遣いをする悪癖がつくのを嫌ったのだろう。

これが中国で最も大きくまた最も長いお祭りだ。すべての家族に一家団欒の機会をもたらしてくれ、また中国の悠久の歴史が体現される。 。

家の中を大掃除して、年賀のお買い物に行くのは日本と同じですね。でも大みそかは年越しそばの代わりに年越し水餃子。

お年玉のエピソードは日本人の皆さんも思い当たるのではないでしょうか。「お母さんが代わりに貯金してあげる」!

お母さんの考えることはどこでも同じようです。たしかにあのお年玉はどうなってしまったのでしょう? 。

さてこれは以前にもご紹介した2003年のカレンダー。この年は2月1日が春節でした。   

おめでたい絵と言葉が書いてあります。
「新春大吉」(文字通りです)
「歳歳平安」(一年無事でありますように)
2日には
「恭禧発財」(お金持ちになりますように)      

中国語で大みそかを「除夕」といいます。ついでに大みそかの日めくりを見てみましょう。

2月1日の前日、1月31日が大みそかなのですが、この日のページを見ると廿九(二十九)とあります。旧暦は1カ月が30日の大の月と29日の小の月があり毎年変わります。この年の十二月は二十九日までの小の月だったので(日めくりに「十二月小」とあります)、大みそかが12月29日になったというわけです。

では次に、講座の先生に春節の紹介をしていただきます。日本語訳を後に載せますので、あわせてご覧ください。

翘首迎春

“要过年啦…”进了腊月,中国人亲朋好友见了面就这样打招呼,自己心理也期盼着,每个家庭都忙得不尔乐乎。

今年的春节是1月31号,也就是说30号是除夕及大年三十儿,31号是正月初一。在除夕之前各家各户都要在门窗上贴上红红的春联儿和大大的“福”字,还要挂起大红的灯笼,这样的装饰使每个家庭都充满欢乐喜庆祥和的节日气氛。除夕之夜,家里人团聚一起,吃团圆饭,团圆饭做的很丰盛,而且里面一定要有鱼,象征幸福有余,还要一边包饺子一边看中央电视台的春节联欢晚会,那是既能听到国家领导人的问候又看到名人精彩的表演。这是中国的传统习惯和现代化生活丰富多彩的完美结合。伴随新年的钟声,大家兴致勃勃地到外面去放烟花爆竹,迎来崭新的一年。

正月初一开始,晚辈要给长辈拜年,孩子们从父母长辈那里得到压岁钱,也是盼望新年的一种喜悦。随着信息时代的发展,打个电话,发个短信也可以向远方的亲朋致以问候,天涯咫尺,共享欢乐。

偶然,我与两个年轻人的对话,又让我对中国社会的迅速发展惊叹了。我问;“你们今年的春节打算怎么过?”他们说;“去海南或国外”。

新春を待ち望む

 「もうすぐ年越しだね…」旧暦12月に入ると、中国人は親戚や友人に出会うと、こう挨拶する。自分も心待ちにしているし、それぞれの家はみなうきうきと準備に忙しい。  

今年の春節は1月31日、ということは30日が大晦日すなわち「大年三十」で、31日が正月1日である。大晦日の前、各家々は門や窓に真っ赤な「春聯」や大きな「福」の字を貼り、大きくて赤い灯篭を掛ける。このような装飾により、家々におめでたく穏やかなお祭りを喜ぶ雰囲気が満ちる。  

大晦日の夜、家の人は一緒に集まって団欒の食事をする。食事はすごいごちそうだ。中には必ず魚がなくてはならない。幸福で余りあるということの象徴だ。(訳注:“魚”と“余”は発音が同じ)それから、餃子を包みながら中央テレビ局の『春節聯歓晩会』を見る。国家主席の挨拶が聞け、名人の素晴らしいショーが見られる。これは中国の伝統的な習慣と現代的な生活が豊富多彩に見事に融合したものである。新年を告げる鐘の音とともに、皆興味津々に戸外に出て花火や爆竹を放ち、新しい一年を迎える。

正月1日が始まる。後輩は年長者に年始の挨拶をし、子供たちは両親や年長者からお年玉をもらう。これも新年を待つ喜びと言える。また情報時代の発展に伴い、電話や携帯メールでも遠くの親戚や友人に挨拶をし、距離が近まり、楽しみを分かち合うことができるようになった。

偶然、2人の若者と話をしたが、「今年の春節はどうやって過ごすの?」と聞くと「海南島か海外に行きます。」という返事。またもや中国社会の急速な発展ぶりに驚かされた。

 

日本でもお正月を海外で過ごす人は大勢います。毎年帰省ラッシュとともに成田の「出国ラッシュ」がニュースで話題になりますよね。   

中国の経済発展もいよいよ海外旅行が休暇の過ごし方になるところまで来ているようです。そういえば2,3日前のニュースで、春節休暇を日本で過ごす中国人観光客の様子を伝えていました。

文中に出てくる「福」の字。逆さにして貼ります。

最後にもうひとつ、男子留学生の文章です。春節の風俗をかなり詳細に民俗学的に紹介してくれました。
この文章の日本語訳は次回。

春节是指中国农历(阴历)的正月初一,是新年的第一天,俗称“过年”。中国春节因地域不同,多多少少有些差异。但总体来说是大同小异。我简单来介绍一下我的故乡的春节。

说到春节,大约是从农历腊月二十日左右,家家户户开始准备一些年货。我的家乡喜食面食,所以春节做一些面食是必不可少的。特别想要说的是,用面做一些“面鱼”,是一种鱼形状的面制食品。因为“鱼”与“余”谐音,所以也意味着“年年有余”。除了“面鱼”之外,还会做一些“枣花”等样式好看的面制食品。当然除此之外,“鸡鱼肉蛋,瓜果糖茶”及一些小点心,也是必不可少的,以备来客之需。

过年之前尤其重要的是“辞灶”,又称“小年”,是在农历的腊月二十三或者是腊月二十四举行。为什么是腊月二十三或者是二十四呢?为什么不在一天?这里边有两种说法,一是,以地域区分,中国北方人二十三号过“小年”南方人二十四号过小年;另一种说法是,古代的当官的贵族二十三号过小年,平民老百姓二十四号过小年,俗称“官辞三,民辞四”。后一种说法逐渐演变成现在的城市人二十三号过小年,农村人二十四号过小年。“辞灶”的“辞”是指“辞别”,“灶”是指“灶王老爷”。所以“辞灶”的意思简单来说是辞别灶王老爷的意思。因为传统来说,灶王老爷是每个家庭的“一家之主”,这一天就是送灶王老爷上天面见“玉皇大帝”,回报这一年家里的事情。每年辞灶的时候,父亲都会说“灶王老爷上天面见玉帝多说好话,大年三十再家过年”。因为需要灶王老爷帮你说好话,所以准备一些祭品是不能少的。有种你吃了我的好东西,就不好意思再说我坏话的意思。

“辞灶”之后就是“除夕”了,也就是每年的最后一天。这一天基本上要把家里收拾的干干净净,准备迎接新年了。下午的时候家家户户都会开始贴“春联”。(如果家族中有人去世的话,三年之内是不能贴春联的)。我想说的是一个比较有趣的现象。每家都会贴“福”字。但是大多的情况下,“福”字都是倒着贴的。为什么这样呢?还是谐音的关系。“福”字倒着贴,就是“福倒了”。又和“福到了”谐音,所以意味着新的一年会有福来临。除夕的晚上呢,一些家庭主妇会在家里包饺子,作为新年第一天早上的时候。饺子中会放一些硬币,如果谁吃到饺子中的硬币呢,就表示新的一年会好运连连了。新年的早上吃完饺子,放完鞭炮,就是挨家挨户的去串门拜年了。这时候晚辈会给长辈磕头,年龄相当的也要作揖之类的。收到拜访的家庭呢,会拿出自己准备的年货,请大家品尝。去一些老人家的时候,可以不吃点心瓜子一类的。但是一定要吃一块糖。中国有一个词叫“甜头儿”,所以嘛,这块糖是一定要吃的。

过了新年,基本来说就没有什么仪式了。大家走亲访友,吃吃喝喝,庆祝新的一年。

 



“面鱼”
小麦粉で作った魚



“好看的面制食品” 
小麦粉で作ったきれいなお菓子



“灶王老爷”
カマドの神様

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