老師《らおしー》の玉手箱

先生方が玉手箱の中にしまっておきたいような大事な思い出話をしよう!という老師《らおしー》の玉手箱。

国慶節2

今年の国慶節は例年に比べ少し地味だったような印象があります。新聞を見てもあまり派手な祝賀行事は行われなかったようです。

理由のひとつは習近平国家主席が推進する国家公務員の「倹約令」にあるようです。公費での飲食、特に高級レストランでの飲食が禁じられ、また公務員に対し外国車など高級品の購入を控える質素な生活を求めています。

これは近年の中国が抱える共産党幹部の腐敗・汚職、拡大する貧富の格差への国民の不満などの課題を解決するために進められている政策です。

これは、10月1日の人民日報(海外版)の記事です。国慶節の時期にはお祝いのため天安門広場に巨大な花壇が設けられるのですが、今年は「倹約令」のため例年より花の数が少なかったようです。それでも天安門広場の前を東西に走る長安街には「中国の夢」をテーマにした大型の立体花壇が並んだと記事に書いてあります。左端の花壇は高さ18.2メートル、直径15メートルとありますから、あまり「質素」ではないように思いますが、これでも中国人にとっては地味なほうなのでしょうか。

こちらは同じ10月1日の人民日報の第一面です。
9月30日の夜、人民大会堂で国慶節祝賀会を開催し、中国の主だった指導者が列席したことがかかれています。

この席上で李克強首相の演説があり、中国建国以来64年間の共産党の功績と今後の発展目標が語られています。

やはり国慶節は前回の中秋節と違い、だいぶ政治色の強い祝日と言えそうです。

十月はもう一つ「重陽節」があります。中国では奇数は縁起がいいとされ「陽」と呼ばれます(偶数は「陰」)。最も大きい奇数の9が重なる9月9日を「重陽」といい、旧暦9月9日を「重陽節」と呼んでお祝いをします。

・・・私は以上のように中国文化の授業で習ったのですが、現在中国ではこの重陽節をお祝いする風習はほとんどなくなってしまったようです。

本来は菊の花のお酒を飲んだり、菊のお餅を食べたり、高いところに登ったり(厄除けのため)、なかなか楽しい行事のように思えるので、すたれてしまったのは少々残念です。

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