カタカナ中国語 発音のコツ2

~「魚」と「余」~

日本でもよくありますが、中国では漢字の発音が同じということで縁起を担ぐことがよくあります。

例えば、中国ではプレゼントに置時計や掛け時計などの据え置きタイプの時計を贈るのはタブーとされます。なぜなら、「(据え置きの)時計」のことを中国語では「钟 Zhōng ヂョン」といい、「時計を贈る」は「送 钟 Sòng zhōng ソン ヂョン 」です。これが「送 终Sòng zhōng ソン ヂョン(=葬送)」とまったく同じ発音になるため、縁起が悪いというわけです。(時計は時計でも腕時計や懐中時計などは「表 biǎo ビアオ」といい、発音も変わるので問題にはなりません)もちろん、気にしない人もいますけどね。

中国ではお祝いごとには「魚」料理が欠かせません。「魚がある(=有 鱼yǒu yú ヨウ ユィ)」を「余裕がある (= 有 余 yǒu yú ヨウ ユィ)」に掛けて、ゆとりのある生活を送ることを願う気持ちを込めるのです。

 ところで、この「有 鱼yǒu yú」の発音、以外に難しいと思った人はいませんか?中国語の発音記号(ピンイン)はアルファベット表記を利用しているため、「ユー・ユゥ」と読んでしまう人が多いように思います。

 実際は「youは真ん中のoを発音する」、また「yuは‟ユ″ではなく、唇をつぼめて‟イ″ということ」がポイントです。さらに言うと中国語のピンインでは「Y=i」なので、「Y」があったら必ず 「i=イ」の音を意識して発音するようにしましょう。

 そして、声調にも注意! yǒu は第3声、yúは第2声。このつながりでの発音が苦手な方も多いのではないでしょうか。ポイントは前の第3声を低い音程のまま保ち、尻上がりにならないようにすることです。 
yǒu(↓)yú(⤴) :「有」は低く、尻上がりは「魚」だけ!
くれぐれも  yóu(⤴)yú(⤴)「鱿鱼=イカ」にならないようご用心。

「有余」だけに「余裕」をもって、ポイントを押さえた正しい発音ができるよう、ぜひ練習してみてください!

 

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