カタカナ中国語 発音のコツ

~「構えの口=介音(かいおん)」に注意!~

上野動物園で待望のパンダの赤ちゃんが誕生しました。「香香」と書いて「シャンシャン」。
名前もとても可愛らしいですね。

 

シャンシャンといえば、先日こんなニュースがありました。
「中国外務省のスポークスマン華春瑩さんが、日本人記者からのパンダのシャンシャンに関する質問を日本の外務省の杉山事務次官に関する質問と勘違いした…」というもの。「香香」と「杉山」の発音が似ていることから聞き間違えてしまったようですね。

 

では、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

 

◆中国語のピンインでは、「香香」は「Xiāng Xiāng」

◇また、「杉山」は「Shān shān」となります。

 

声調は、すべて「第一声(高く平らに)」ですので、声調からは違いがわかりません。
区別して発音するポイントは、「構えの口」です。

 

 ◆ パンダの「香香」は、Xiāng Xiāngと、「Xi=シ」の口をまず作り、「ang=アング」につなぎます。「i=イ」の口を意識して横に引くようにします。「シャン」より「シ-アン」と発音したほうがより中国語の発音に近くなります。


◇「杉山」さんは「Shān shān」、こちらは、初めから口を「ア」の形にして発音します。
カタカナで「シャンシャン」と発音すると、こちらの発音に近くなります。

このように、中国語の発音には、「構えの口」が存在するものが多くあり、日本語の発音にはそれがあまりないため、多くの日本人が苦手とする一つです。
「構えの口」は、上記の「i(イ)」のほかに、「u (ウ)」と「ü (ユィ)」があります。


例えば… duō「多」=「ドゥオ」 構えの「u」をしっかりと!
構えが弱いと、 dōu「都」=「ドウ」に聞こえてしまいます。

 

話題になったのは、そのあと聞き間違いに気づいた華春瑩さんが、普段の厳しい表情からは想像もできないような素敵な笑顔で笑ってくれたことなのですが、図らずも中国語学習者にとっても、また別の意味でいいエピソードだったと思います。 

 

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