ワンポイント講座

◎「就」と「才」

どちらも副詞として動詞の前に置き、ある動作をともなう表現に、それぞれ異なったニュアンスを加えることができます。例えば、“ 六点起床 (= 6時に起きる ) ”という表現に、それぞれ「就」と「才」を加えてみると・・・

六点 就 起床 。・・・6時には もう 起きる
六点 才 起床 。・・・6時に ようやく 起きる

「就」を使うと、後の動作 ( 状況 ) がすぐに起こるというニュアンスがくわわり、「早起きだ」という印象を相手は受けます。

一方、「才」を使うと、後の動作 ( 状況 ) がようやく起こるというニュアンスで、「起きるのが遅い」という印象になります。

また、「就」は「了」を伴うこともできますが、「才」には普通「了」は用いません。

等了 10 分钟,他 就 来了。 ・・・ 10 分待ったら、彼は ( すぐ ) 来た。
等了 10 分钟,他 才 来。 ・・・ 10 分待って、彼はようやく来た。

同じ状況でも、「就」を使うか、「才」を使うかで、ニュアンスがかなり変わりますね。

応用で、「就」と「才」を両方使うこともできます。「才~就・・・」で、「まだ ( やっと ) ~なのに、もう・・・だ」という表現になります。「才」の後ろには数量表現が用いられることが多く、この場合「才」は、時間が短いことや数量が少ないことを表し、後ろの「就」につながりますが、つながりが“逆接”であることがポイントです。

また、「才」の後ろに「了」が置かれていますが、この場合は後ろの数量詞を強調するためによく用いられます。

你 才 学了一年, 就 能 跟中国人谈话了,真了不起!
・・・まだ 1 年しか勉強してないのに、もう中国人と会話できるなんてすごい!

他 才 喝了一杯啤酒, 就 喝醉了。
・・・彼はまだ一杯しかビールを飲んでいないのに、もう酔っ払ってしまった。

 

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