ワンポイント講座

◎ 「在」と「着」 ~その2~

前回では、「在」と「着」の共通点についてお話しましたが、今回は注意しておきたい「着」のもう1つの用法について書きます。
「着」は、動詞のすぐ後に置かれ、「ある形(動作や状態)がそのまま継続・持続をしている」ということをあらわします。
※ 「動作の継続」について言う場合は、動作の進行を示す「在」と共通しますので、代用されたり、一緒に使われることもあります。
例) 我等着你呢。〈=我在等你呢〉(あなたを待っています。)
我在看着电视呢。(テレビを見ているところです。)

※ ではここで、「彼女は赤いコートを着ている」という表現を考えてみましょう。
ふつうに考えると、これは「彼女は赤いコートを着た状態である」ということです。
この場合は、「在」は使わず、“她穿着红大衣。”とするのが自然です。
もし、“她在穿(着)红大衣”とすると、「コートを着るという動作の最中」という意味に取られてしまいます。

⇒ このように「着」は、「ある動作によって発生・変化した状態の継続」を表現することもできます。しかしこの時、その動作自体はすでに終了しているため、動作の進行形である「在」は使えません。

  • 「着」のこの用法は、情景描写・説明に大変便利です。
    例)
    墙上挂着一副山水画。(壁には山水画が掛かっている)
    纸条上写着她的手机号码。(メモには彼女の携帯番号が書いてあった)
    门开着呢,我们进去看看吧。(扉が開いてる、入ってみよう。)
  • また、この用法を応用して、動作の同時進行も表現できます。
    *この場合、前の動作(+着)は、後ろの動作をするときの状態や方式を示します。
    躺着看书,对眼睛不好。(寝転んで本を読むのは、目によくない)
    我们走着去吧。(僕たち歩いて行こうよ。)
    他微笑着说,“欢迎你再来”。(彼は微笑みながら、「また来てください」と言った。)

日本語の表現に惑わされないよう、気をつけてくださいね。

 

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