ワンポイント講座

◎ 外来語の話 ~その2~

日本から逆輸入された言葉

日本語から中国語となったものもあります。日本では「和製漢語」と呼ばれ、明治時代初期に福沢諭吉などの学者や思想家が、西洋の書物を漢語に翻訳したものが大半です。

これらの言葉は、清朝の末期に、日本を通じて西洋の文化・制度・思想に触れた中国人留学生たちによって、中国に大量流入したと言われています。特に社会・人文科学方面の言葉に多く、なんと現代中国語の知識語の実に7割が日本からの輸入語との統計もあるとか。

例: 資本  社会  主義  自由  自然  人民 総理  共和国  経済 法律

   文化 国際  市場  情報  会話  企業  銀行  芸術 歴史  哲学

   宗教  科学 化学  速度  温度  運動  労働 警察  作家  体操

   体育  電子  電話 時間  流行  漫画  失恋  接吻  など・・・

その中でも、例えば上記「社会」「労働」「経済」「法律」など、もともと中国の古典にあった文言を使用して、日本の学者が西洋の制度や概念などを翻訳したものも多数あります。また、「電話」など、当初は表記方法が音訳であった ( 「 德律风 (= テレフォン ) 」 ) のが後になって、意訳である和製漢語に統一されたケースもあります。

いずれにせよ、現在日常的に使われている単語や、政治的概念に使われる言葉まで、驚くほど多くの和製漢語が活躍しています。「日本語と同じだね」という単語は、実際に「 made in Japan 」だった・・・なんてことが、結構多いのです。

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